アメリカ不動産投資を始める前の10ステップ

成功する不動産投資にするために知っておきたい下準備目標達成のミニワークブック付

はじめに

会社勤めを辞めて不動産からの家賃で生活できるようになるのが夢!そんな風に考えたことはありませんか?

アメリカに住んでいるとどうしても考えざるを得ないトピックのひとつである不動産。賃貸がどんどん上昇する中このまま借り続けていくことがいいのか,それとも自分が貸す方へまわるのか。。。

自分もいつかは不動産投資を始めたいと思いつつもなかなか始められない 理由としてどこから手をつけていいのかわからなかったり一つ一つを理解できていないという不安感がとても多いことです。不動産投資は株やファンドなどと比べるとあまりにも違うので概略を聞いただけで何か手一杯という印象を受けやすいのです。

私が初めて不動産投資物件を購入したとき、書類にサインするのに手が震えるほど緊張したことを覚えてます。でも不動産投資家としてスタートできたことにワクワクしていたことは確かでした。

あれから約10年、複数の物件所有、300軒以上の物件をフリップしてきました。自分でもこんな短期間で複数の不動産オーナーになれるとは夢にも思っていませんでした。

最初の投資物件購入後に『買ってしまったのだからもう前に進むしかない!』と思った意気込みと期待感は今でもしっかりと覚えています。

不動産投資は怖いとか難しいものではありません。今まで私のセミナーやワークショップで皆さんに伝えしてきた基本的考え方はこうです。

不動産投資を成功させたいのであればなるべくリスクを低くしてなるべく高いリターンが得られるように持っていくことを年頭においておくこと。当たり前のようですが不動産投資を始めたことで自分で資産をコントロールすることが可能だということを学びました。

これが上手くいくと不動産投資とは世界で一番安全で且つ利益の高い確実 な資産形成ツールであることが理解できるようになるのです。これを頭に入れながらここにあげる10の成功する不動産投資キャリアをスタートさ  せるポイントを皆さんとシェアしたいと思います。不動産投資を始める前 に知っていると便利な10のステップを公開します!

アメリカ不動産投資を始める前の10ステップとは?

この10のポイントを理解できたらまずは始めの一歩を踏み出したことになります。アメリカ不動産投資を始める前に直面するであろう下準備を知ること、またどのようなポイントをおさえておくと不安がなくなるのかを知ることができます。

アメリカ不動産のインテリアリビングルームエリア

1. 不動産投資はビジネス

不動産投資はビジネスでありそのように扱うべきです。スタートさせる前に成功するビジネスプランを立てることはマスト。細かく目標ごとに計画を立てていくことが長期続けていける不動産投資の成功の鍵となります。もしビジネスプランの書き方がわからないとい う方は自分の目的、なぜ不動産投資をしたいのか、どのくらいの期間で何を得たいのかを  明確にするべく自分を探求することは想像以上にビジネスプランを立てる上では重要なポイントとなります。(目標を明確にしたいかたはこちらも参考にしてください)

2. 自分のクレジットヒストリーとクレジットスコアを確認

自分がどのくらいの融資を得られるのかを知る事は不動産購入の際に無くてはならないも のです。アメリカではクレジットスコアは760以上あれば融資時に有利になります。収入に対して借金の割合が低いことも大切です。クレジットカードなどに多額の借金がある場合はまずは借金返済を心がけるべきです。アメリカでクレジットがある人は1年に一度は無料でクレジットスコアを取得することができますのでチェックを劣らないことも大切。クレジットはいざというときに使えるようにヘルシーな状態で保つことです。自分の資金だけでは不動産を買い続けることは難しいので自分の資金以外の資金源の確保の準備です。

3. 自分に有利な銀行か融資のブローカーを探

どのような融資が自分には最適なのか素早く見分けてくれるレンダーを持っていることはとても大切なことです。または不動産ローンではなくても多目的ローンなどの名目でお金を借りられる機関を探しておくのもオプションのひとつです。又は知り合いの投資家などにどのような融資があるのかを聞いてみるのもいいでしょう。物件購入を現金でしようと考えているのであれば現金所有証明を要求されたときにすぐに書類を用意できるように下準備しておくと便利です。

4.物件を買いたいエリアを選択する

不動産投資の初心者の方はとにかく自分の家の近所や行動範囲内に物件を欲しがる傾向にあります。でももう少し検索範囲を広げて見ると意外にも遠く離れたエリアの方が自分の投資目的に合っているという場合もあります。エリア選択の場合は全く考えていなかったようなエリアにも一応目を向け、あとは自分の予算やそのエリアの動向などを加味したうえで決定することです。始めのうちはオプションは多ければ多い程選択の幅がでるし又いろいろリサーチすることで今までなかった知識をつけられることにもつながります。

5. 他の投資家とのネットワークを持

これはのちのちとても大切だ、ということがわかるはずです。物件を探している場合、ネット検索の情報よりもこういったネットワークから得た情報の方がはるかに良い条件だったということは少なくありません。こういった背景から地元のインベストメントクラブや大家さんの会などへ参加するのは想像以上に効果があります。

6. 多くの物件検索サイトから情報を得る

情報源は多くすることにより物件情報が1か所だけから来ることを防ぐことができます。アメリカでは物件検索サイトが多数あり情報が透明でほとんど全てを確認することができますが日本ではなかなか難しいのでひとつの業者に限らず数件の業者より情報をもらうことはマスト。物件の出どころを理解し待っているだけではなくこちらから連絡をとってみて入手できる物件もあるのでいかにソースを知っているかで大きく変わってきます。

7. アメリカ不動産投資の知識をつける

ほとんどの場合は”知識が充分にないために正しい決断を下すことができずなかなか投資が始められないというケースです。不動産投資についての本などを読む時間を作ることは知識を増やすことになり、又多くのベテラン投資家の話を聞ける良いチャンスです。本やネットからたくさんの情報を得る場合、その中でも実践のやり方を公開しているものであると自分にある程度の知識がついたときに今度は実践に移ることができ、やりながら学ぶという最も効果的な学び方により不動産投資を進めていくことができることはプラスです。本やネットを選ぶときに注意したいのは例えば『簡単にミリオネアーになれる仕組み』とか『1日3時間働いて6桁を稼ぐ』などの安っぽいセールス文句にひっかからないことです。不動産投資で富を得るには努力と時間が必要であることを忘れないでください。

8. 不動産エージェントまたは不動産業者を選ぶ

アメリカの場合は自分の欲しい物件のエリアに詳しい不動産エージェントを選ぶことで自分の仕事を分担することができます。いくらライセンスを持っているからといってどのエージェントでも良いわけではありません。エージェントを選ぶときの基準として自分が物件を買おうと思っているエリアのスペシャリストであること。これは言うまでもなくそのエリアに詳しいということでたくさんの情報をもらうことができます。

また誰もが見過ごしがちになってしまう条件として不動産エージェント自体が投資家であるということ。営業マンから物件を買うのと実際投資をしている体験者から物件を買うのとでは大きな違いがでてきます。アメリカの不動産エージェントは日本でいう不動産業者とは異なります。日本のように何人もの業者を同時期に使う要領でアメリカの不動産エージェント何人にも声をかけることはタブーです。日本では業者が在庫を抱えていて不動産業者によって持っている物件が異なりますがアメリカでは物件情報は平等に公開されているので不動産情報に偏りはありません。どちらにせよ、不動産エージェントや不動産業者は信頼できる人や会社を選ぶことが正しい物件を選ぶのには必須となります。投資をすでに始めている友人から紹介してもらったり何件か自分なりに面接してから決定することをお勧めします。

9. 物件検索方法をしっかり把握

数字の分析が自分でできるよう物件購入準備段階で何度もシュミレーションをしておくと便利です。例えばネットで探した物件の中から一つを購入すると仮定してそのエリアの相場や家賃などを検索して物件分析をしてみましょう。ネットで調べるとそのエリアの光熱費や固定資産税率など大まかにわかるので仮の数字をはめ込んで一体いくらで買えばROIが高くなるのかなどを見て分析できる力をつけておきます。シュミレーションでは多くのことを学ぶことになります。例えば意外にそのエリアの家賃が低いことに気が付いたりエリアでは物件の価格が高すぎたりという部分が見えてきます。分析能力を高めることにより良い物件を購入できることにつながります。

10. 不動産投資体験者をメンターに

不動産投資体験者の話を聞くことにより自分が想像している目標が現実的なのか、どのようなリスクが潜んでいるのかを知ることができます。不動産投資家は既にたくさんの不動産投資経歴があるのでどんなマニュアル本と比べても生きた情報を得ることができ、その体験談が自分の投資案件を決める上で非常に役に立つことが多いのです。アメリカではMeet upなどを検索するとエリアごとにたくさんのMeet upを見つけることができますので是非時間をさいて足を運ぶべきです。日本では大家さんの会やセミナーなどに参加して信頼できそうな人と個別に話をしてみるのもいいと思います。事前調査は想像以上に後々大きく異なる結果を生むことになることは間違えありません。

次はあなたの目標達成のためのワークブックをお届けします。

90日後に目標が達成できるミニワークブック

まず目標を一つ作ります。不動産投資を始める前から10年プランを立ててもあまりにも先すぎて途中で挫折してしまいます。10年プランも大切ですがまずは90日後の目標を立てそれを目指して下準備を開始しましょう。達成でき目標を立てるにはまず始めにしなければならないことから順番に考えていくと整理しやすく”達成できる目標”が立てられます。以下の目標の立て方4つを参考に90日後の目標を立てましょう。

目標達成頑張ろうというカラフルな手書きカード

90日後の目標を設定

1.自分の立ち位置を知る

目標からどのくらい遠いのかを確認 します。例えば不動産知識をつけたいのであれば自分の現在の知識にあったセミナーや書籍などを探すところから始めます。資金繰りを目標にしたのであれば融資のソースを探し始めることから始める、という感じでスタートしましょう。

2. 小さなステップでいい

いきなり90日後に物件を買うという目標を立ててしまうとあまりにもやることが多すぎて挫折する原因になります。その代わりに目標は90日の中で10人の不動産投資家と知り合う、とか融資先を探し融資の有無を確認する、とかインベストメ ントクラブや集い5つに参加する、などの小さな目的を立てると実践しやすいです。

3. 90日を3つに分ける

目標達成に向けて90日を更に細かく3つにわけます。例えば資金繰りの目処をつけることを90日後の目標にしたのであれば始めの30日は自分の収入と出費を書き出し毎月どのくらいの余裕があるか確認、次の30日は自分の属性で融資可能な銀行に連絡をとる、次の30日で融資先を絞り込み融資の申請をする、という感じです。

4. 毎日小さくできるタスク

目標達成に向けて更に毎日もしくは毎週月水金などにわけ少しづつ解決できるタスクをつくることで小さな成果が見られモチベーションを保つことができます。例えば融資先を1日1検索とか、毎日の出費を書き出し30日後に結果を見る、などで完結できるタスクを作ります。

達成しやすい目標例

なかなか目標が立てられない人の為の達成しやすい目標の例をいくつか紹介します。この中から1つを目標にしても良し、3つまとめて90日後に達成するも良し、あなた次第です。

  • 自分が現在どのような経済状況にあるのかを知る
  • 融資がとれるのかを確認する
  • 頭金を作る、お金を貯める
  • 不動産投資の基本知識をつける
  • すでに不動産投資を始めている人に話を聞く
  • 投資をしたいと思っているエリアを徹底調査
  • 物件検索方法をマスターする
  • 不動産業者、またはエージェントを面接し絞り込む
  • 近隣の大家の会やセミナー、イベント、インベストメントクラブに参加し知り合いをつくる

おわりに

以上、『アメリカ不動産投資を始める前の10のポイント』と『90日後に目標が達成できるミニワークブック』はいかがでしたか?

不動産投資を始める前に是非参考にしていただき、まずはできるところから始めていただければ幸いです。

優子マックマーンについて

バブル期に日本で就職。その後退社し1997年単身渡米。リーマンショックの打撃をもろに受けた人生最低迷期の2009年に貧乏どん底状態から始めた不動産投資。銀行に残額$90しかないというところからわずか5年で一生苦労しない程の資産をアメリカ不動産で築く。

アメリカ不動産投資は知れば知るほどオプションが増えることを実感しブログを通して多くの日本人と知り合い自ら体験した成功や失敗をも とに300人以上の不動産投資家を育て上げる。母、妻、CEOの3役をこなしながら今でも不動産投資を続けながら不動産投資家養成教育にも力をいれている。

カリフォルニア州オレンジカウンティーにアメリカ人の夫、息子、愛犬と在住 。

優子マックマーン アメリカ不動産現役投資家
(C) Lovisa Photo 2019 | www.LovisaPhoto.com

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