昨年のクリスマスあたりに公開になった映画『The Big Short』
レヴューが良かったのでどんなもんかと私もやっと見てみました。
結果、、、、、私のレヴューは5つ星!★★★★★!!!
映画内の全てが起こった時私はちょうどこの図中にいました。このころ秒刻みに増えていく銀行差し押さえ物件を銀行といっしょにサービスしていたのは私達でした。
この映画の主人公たちは大金を稼ぎましたがその反面大損して人生真っ白になってしまった国民がわんさかでました。私はちょうどその主人公たちの真逆、消費者グループに属していたわけでなるほど損するわけだ、と自分の失敗を再確認したわけですがこのころの私は最低のレベルまで落ちまくってそこから力づくで浮上し始めてきたとき。
一部の人間(といっても結構たくさん)がサブプライムローンの下落相場に賭けをした米国経済世紀のカラ売り。でもこれによって億単位の国民が家や資産を失う結果となったなんとも胸の痛い事実はありますがどんな時でも損する人と儲ける人がいるのは確か。皮肉ですが仕方ありません。
私も差し押さえ物件にテナントがいる家にいってシェリフといっしょにいわば『不幸の手紙』を配っていたのですからなんとも皮肉です。(映画にも似たようなシーンがあります)
この映画は実在していた人を映画化していますので実話をもとにした映画ですので益々説得力あり。でもこのように激動の数年を2時間の映画にまとめてみると実際スゴイことが起こっていたんだなと実感してしまいました。
アメリカのサブプライムローンと不動産の関係をしっかりと理解したい人には絶対にお薦めの映画です。どうしてあのような大恐慌が起こったのかを理解できると、もうあのようなことはなかなか起こらないだろうという見方もできます。あれから銀行の融資はかなり厳しくなりましたがもともとそうでなければいけなかったのです。
皆さんからよくいただく質問には『また2008年のような大恐慌はやってきますか?』『不動産価格の元本割れは考えられますか?』『アメリカの景気はそろそろ悪くなりますか?』などを良く聞きますがその答えはこの映画内にもひそんでいると思います。
クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング(私の好み、、、って誰も聞いていない?笑)、ブラッド・ピットといった豪華キャストが揃ったこの映画。アメリカの危機を娯楽にしている!という意見もあるようですが実際にあったことですから私はこういう映画もあっていいと思います。そろそろ10年くらい経つので時効といえばそうですね。映画にも頻繁に出てきますが貧乏人と移民や外国人にローンを出しまくったという事実。でもこの状況を起こしたお偉いさんたちは誰も牢屋に入らなかったということでそれには反論しますが自分の力量も知らずローンオフィサーにあおられて買えもしない家を買ってしまった人達にも罪はないとは言えません。
いつの時も自分の器をきちんと理解していることが大切ですね。
日本でのタイトルは『マネーショート』ってなっているらしいです。3月4日公開のようです。是非見てほしい映画です。
PS.日本語のトレーラーを見ると『アウトロー』となっているのでちょっとニュアンスがずれてしまうのですが見る価値有です。