現在物件を購入するために下準備されているお客様より海外物件へ融資をだしてくれるという銀行から融資を得て私たちを通して物件を購入したいとのことでこの融資会社からこちらに一度スカイプミーティングがしたいと依頼がありました。
なんで融資会社がうちと話したいのか趣旨がよくわからなかったのですが興味もありとりあえずスカイプをする運びとなりました。私は不在だった為に弊社の別担当がミーティングに参加したのですがそのミーティングの内容に思わず私も担当者も目が点に、、、、
まずは銀行担当者がローンの種類や金利について話をはじめました。いつになったらポイントになるのか待っていたのですがいつまでも話をしているので”あの、お話された内容はお客様に説明することで弊社には必要ありませんが弊社に対してはどのような質問なのでしょう?”と聞くと担当者がしばらくしーんとして”えっとー、海外物件を購入したいというお客様は内容をよく理解されていない方が多いので御社より弊社のローンの説明をして欲しいのでまずその説明と、、、、”とまたまた続けて話すのでそこでちょっと待ったをかけました。
なんで私たちがあなたの会社のプロダクトを説明しなきゃいけないわけ??(まずここ)
海外物件を理解していないのはお客様ではなく、この銀行なんじゃないの?というのが私たちの疑問。うちの担当者はきっぱりと”ローンの説明は弊社の仕事ではないのでうちではおこないません。弊社に何を期待されているのですか?”と聞くと”では管理会社を紹介してください”と、、、
これまた、は?という感じです。
”物件管理会社ですか?”と確認。なぜレンダーが管理会社と繋がりたいのか趣旨が全然わかりません。”管理会社と融資とどのような関係なのでしょうか?御社の趣旨をもう少し理解したいのですが”というと”モニターの為です”と回答が、、、
モニター?何をモニターするの?
”ステートメントなどを見てくれて管理会社とお客様の仲介をされるのですか?”と聞くと”いえ、至ってモニターだけです”と返答。
全く意味不明です。海外物件の融資を出すのになぜ現地の管理会社を紹介してほしいのか、ましてやモニターってなんの??うちの担当者もお互い日本語なのに会話がかみあわないことを実感。
そこでよく考えて見たのですが融資を出す側がアメリカの不動産の売買自体仕組みをよくわかってないのではないか、という結論に至りました。そもそもPre-approvalをとるのに不動産鑑定士を雇うと言っていましたがそんなことしている間に物件は売れてしまいますし、鑑定士いれるたびにお客様には$500くらいの費用がかかります。その分多分経費の一貫としていくらか上乗せしてると思うので鑑定入れるごとにお客様は余計な経費を払うことになりまったくもって現実的ではないのです。
多分融資を受けたいお客様にpre-approvalには鑑定が必要です、というと”そんなもんかな”と思われてしまうかもしれませんが鑑定(appraisal)をするということがアメリカではどういうことなのか理解していないとスルーしてしまう部分です。
アメリカの場合pre-approvalはその人個人の収入と出費を見て支払い能力があるかどうか、いくらまでの物件なら融資をだせるかを短期間で判断し一筆書いてもらうことによってオファーをいれることができ、物件売買契約が成立した時点でいよいよ本格的なローンプロセスに入り不動産鑑定士が登場しますので費用は1回でいいのです。
この会社、あえて名前は出しませんがかなりの大企業。バックについてる会社も大きいのにやってる内容が乏しすぎる。担当者が自分のプロダクトを理解できていないだけでなくそんな大切なことをわからないでお客さんを相手にしてることにビックリです。
”ハワイなどでは実績ありますがカリフォルニアではまだなくて、、、”と謙遜しているつもりで言ったようでしたがこういうこと言ってしまうあたりダメでしょ。
で、結局スカイプミーティングの趣旨はなんだったのか今だにわからず。こちらからの質問には殆ど答えられず”では詳しくは資料をおくります!”と言われミーティングは終了したとか。
全くもって時間の無駄。送られてきた資料の内容も意味不明でした。
いったい融資を受けたいお客様にはどういう説明をしてるのか不安になりました。お客様にもこういう対応だったら、”アメリカはこんなもんでいいのかな”と思ってしまうと思うのです。
全然違いますよ〜!!
万が一融資がでてもアメリカのエスクローとやりとりするのは銀行で私たちではありませんのでその場合ちゃんと時間内に対応できるのか、全くもって信頼できません。エスクローに入ったときのレンダーの立場をしっかり把握していないと事はスムーズに運びません。ハワイは日本語話せる人が多いのですがカリフォルニアではエスクローでは皆無に近いです。
それを聞いたら”あ、英語できる人いますから大丈夫です”って言われましたが言葉ができても内容理解していないとかなりお門違いになるので大企業でもこんなもんなの?とちょっと(かなり)がっくりでした。
大企業はパワーがあるのでドーンと大きく広告を出したり宣伝したりして集客はとても上手ですがことにアメリカ不動産投資に対して内容を聞くとかなり乏しく(多分会社はそれ自体理解していないと思う)どうにかなるだろう的な影が見えてきます。
大企業だからって真っ正面から頼りきってしまうのはいろんな意味で危険。ワンストップで何もかも揃っているといわれるとやっぱり便利ですがその内容をしっかり理解するのは各投資家さんの仕事です。
売られている物件だって何が良くて売られているのか買う方もしっかり理解しましょうね。
ワンストップという便利性よりも自分で時間をかけてひとつひとつ理解して行くという方が長い目でみると自分にプラスになるのではないかと思います。