最近RedfinやMLSで見ているとリスティング価格の横に⬇️のマークがついているものをよく目にします。この下向きの矢印はリスティング金額が当初より下がったものに付いてきます。
金額を下げるということは売れないから下げるのであって売りたい価格で売れなくて下げるということはマーケットの平均価格が下がったのではないかという一般の考え方です。
果たしてこれは合っているのかどうか?というのが今回のテーマ。
実は現在マーケットの停滞期間が以前と比べると少し伸びています。
これもやっぱり物件が売れなくなっているのでは?という心配もちらほら。でも相変わらず売れている物件はすぐ売れている。どういう物件が売れているかというと、、、超簡単。
きちんとした売値がついているもの、なんです。
どういうことかというと今まで多少高い金額でマーケットに出してみても2週間以内には売れてしまうという現象が続いただけに売り手がその金額をどんどん釣り上げてきたという傾向があるんです。高くても売れるなら高く値段をつけよう、というわけ。
その売り手の意識のづれがどんどん広がり値段は1ヶ月で2万ドルくらい平気で上がっていってしまっていたのです。
ふっかけてても売れていた価格からにさらにふっかける人が増えやっとそれが調整されてきたと言う感じです。最近やっぱりちょっと上げすぎじゃないの?という傾向に落ち着いてきました。
高い値段をつけて2週間でオファーが入らない売り手は焦って値段を下げる、それでも入らないとさらに下げる、(=もともとの値段が高すぎるわけ)ということで矢印が下向きの物件はどんどん増えてきています。
物件はマーケットに出して2週間が勝負。3週間経ってオファーが入らないのはなんの原因でもなく値段なのです。ただそれだけ。
正しい値段を最初からつけていれば物件はすぐ売れる
これだけなのです。だからこの春はセラーの意識改革が必要です。売却物件が多く出る季節だけに値段のつけ方は慎重に。”とりあえず高い値段を出して様子をみてみましょう”ともしエージェントに言われたとしたらそのストラテジーはもう上手くいきません。
比較物件より10%くらい低い金額をつけておくとオファーが複数入りやすく、売却価格よりも高く売れたということはまだまだ沢山起こっています。そうなると価格の横に⬆️のマークが付きます。マーケットとそのエリアの動向は勿論、その物件の持つ魅力をしっかり把握しておくとみんなが値段が下がってきて不動産が売れなくなってきたと誤解している間にこっちは希望価格より高い値段で素早く物件を売却することができるのです。
そんなストラテジーがドンピシャに当たったカリフォルニアのこの物件。
マーケットに出して6日目に希望売却価格より$128,000も上回った価格でエスクローへ。後もう少しでクローズですがクライアントさんにエクストラマネーが入って私としても嬉しいです。
マーケットはきちんと理解し傾向を読み取ることができればどの時代にも良い結果をもたらすことができるのです。