14歳というとアメリカではなんとなく子供でもなく大人でもない年齢。自分のやりたいことがはっきりしている子も多く友達と集まって何やらガラージで始めたと思いきやそれがゆくゆくアップルみたいなビジネスになったりする。
本題に入る前にちょっとアメリカの子供たちのバックグランドをお話します。
アメリカの学校では数学なんかは答えさえあっていればどういうやり方をしてその問題を解いてもオッケー。 また個人によりビジュアルで解いた方がわかりやすい子と数字だけ並べて考えた方がわかりやすい子といるので先生はどっちのやり方も強制せずに自分のわかるやり方で進めていくよう指示している。こうしたら簡単だからこうしなさい、という教え方はしないでどうやって解いたのかその過程を書けるだけのスペースをもらっているのでそこにわかりやすく書き込んで『僕はこうこうこうでこうやってこういう風に答えをだしました』と皆でシェアする。そうすると周りはへー、じゃーこういうやり方もできるんじゃない?と更にアイデアが飛び交う。
私は日本の教育しか受けてないので息子の宿題をみてて、『なんでそんなやり方してんの?こうしたらわかりやすいからこうしなさい』とかたまに言ってしまう。でもそれは余計に息子を混乱させてしまうようで放っておけばきちんとやって正しい答えを出しているのでいちいち口出ししないことにした。息子に『〇〇ちゃんはね、ここをこうしてこうなったんだって』とか説明されるとこっちは『へー、まったくそんなこと考えてもなかった』と逆に関心しちゃったり、、、、
ちょうど今月の小学校の卒業式を間近に学校で最後のレポートを作成している息子のレポートをちょっと見てほしいというので見てみた。課題を決めたらそれについて更にいろいろ調べるんだけど息子の選んだ課題は古代中国について。古代中国のテーマから自分が興味のあるトピックを2つ選びそれぞれを調べエッセイを書け、というのはわかりやすい。でもその他の課題が私にとって意味がわからず、、、、エッセイを書いたらあとは次のカテゴリーから4つ選んでそれぞれにちなんで自分の選んだトピック2つを完成させろ、というもの。
リストは30近くあって、主要人物の似顔絵とかクイズとかならわかるけどジョークとかポエムとかラップとかある、、、これ何しろってことなの?と息子に聞くとトピックを理解してそれでジョークを作ったり、詩にしたり、ラップにして歌ったり(古代中国のラップってどんなん?)するんだそうで『例えばこんな風に、、、』とさら~と口から古代中国をラップ調で歌える息子にビックリ!
えーおもしろいじゃん!ラップにしようよ。というと嫌だと言われたので仕方なく断念。
これって子供たちにいろんな角度から物事を見れる目を養っているんだと思う。何をやっても間違えではない。自分の表現したい仕方で物事を考えられる力、そしてそれを皆の前で発表できてそれぞれのアイデアをシェアする。こうでなければいけないという固定観念はなく又そういう考えだと学校は面白くないんだなと思う。皆いっしょでなくていいんだよ、ということを小さいころから学んでいる。これがアメリカの子供たち。
だから14歳ともなればいろんなアイデアが爆発したり大人がやっていることを自分流にアレンジして経験のある大人よりうまくやっていったりできてしまうのが14歳。
今日はアメリカの14歳で初めて不動産を買い見様見真似でリモデルまでして現在2軒の物件オーナーであるフロリダの女の子がellenに出たときの動画をシェアします。
この子は不動産に対する知識もなければ経験もない。ROIが何かも知らなかったと思う。でも自分のお金は価値の上がるものに費やしたかったという頭はあったわけであとは行動のみ。
どいだけ分析したってあとはやる気だけ。始めないと何も始まらない。
現代っ子は全くなっとらん!とか言ってる前に自分はどうなの?と問いただしていただきたい。
日本の子供たちは遅かれ早かれ絶対世界に出すべき。日本以外を絶対見るべき。
これからは井の中の蛙は生き延びれない。大海は思ったよりも巨大だから。