日本ではダントツで新築物件が人気があるようですがアメリカでは必ずしも新築!という定義は全く存在しません。自邸として購入する場合は好き嫌いもあると思うのですがカリフォルニアでは新築案件は少ないためチョイスが非常に狭くなります。今回は投資案件という目で見た時のそれぞれの利点難点を比べて見ました。
まずアメリカで新築案件が少ないと言った点において、はたして新築とはどのようにして売られているのか?なぜ新築が少ないのかというと、、、、
日本のように土地をまず買って上物を新築で建てる、という感覚とは異なりデベロッパーがエリアをデベロップし一気に何百件という家を建てフレーズにわけて少しづつリリースして完売するというやり方です。これはアーバイン市の開発の一部ですがこんな風にマスタープランがあります。
なので新築を一軒建てる日本のやり方と異なりいわばコミュニティーをつくるわけで莫大な土地と計画が必要になるのです。プロジェクトはこれより大きいものがほとんどでコミュニティー内に学校ができたりショッピングモールができたりするものも珍しくないため新築はしょっちゅう建てられないわけなのです。
またコミュニティー内では価格帯にわかれてフレーズで売られ各価格帯にそれぞれモデルハウスが3スタイルくらいあってそのエリアに購入したい人はスタイルをモデルから選びそのモデルが建てられる予定の土地をいっしょに購入するわけです。日本のような注文住宅を一軒づつというのではなくマスビルディング方式で建てられます。
中古建築のエリアもその昔にはこれと同じ方法で売られていたわけです。我が家のコミュニティーは1964年に開発されたものでその当時のブループリントを見るとそのエリアに”将来公園エリア”などかかれてあり(自宅のコミュニティーの隣には大きな公園があります)、学校予定地とかかれている場所には現在学校がきちんと建っています。ふむふむと興味深く眺めていました。しかも手書きだし!当時はキャドとかなかったですからね〜、、、全て手書きでした。
前置き長くなりましたが以上が新築の建つ原理で不動産投資として新築を見た場合の利点難点。
利点を利とし難点を難と表示しています。
<利1>新築は新しい:わざわざ項目にするまでもないですが新しいという点で全てがNew.その時のトレンドも入っていて新鮮味があります。メンテという面でもしばらくは安心できます。
<難1>新築の場合日本では減価償却対象物件にならない。アメリカではなるのでアメリカ在住の人はこの部分は難点でなく利点となります。
<利2>コミュニティー内に購入するので公共施設(プールやクラブハウス)がついてきたり場所によってはフロントヤードのメンテナンス込みのところも多い
<難2>施設やメンテが付いてくる分HOAといわれるアソシエーション費用(共益費用)が毎月かかるのでコストが増える。HOAは年々ごとに上昇する傾向にある。(毎年ではないけど)
私はこれくらいが大きな違いだと思います。転売率は新築でも中古でもどちらの方が売れやすいというのはありません。アメリカでは中古住宅販売が盛んである理由の一つにアメリカの国民性があります。アメリカでは平均7年に一度家を買い換えるとうステータスがあります。
生活環境の変化(結婚したり、子供ができたり、子供が増えたり、子供がいなくなってダウンサイズしたり、など)によって家は買い換えるべきという常識なのでそのようなステータスがうまれたわけですが家を買い換えるごとにアメリカ人は必ずリモデル、アップグレードをするので多くの家は建ってから何回かリモデルされ、アップグレードされ現在仕様かそれに近い状況にあるし、カリフォルニアの場合世界でも1%のエリアしか当てはまらない地中海気候にあり建物が異常なほど長持ちしますので新築と比較してもそれほど金額に差がでないわけです。
新築を見るといいなーと思うのですがここ30年くらいにできたこういったコミュニティーは隣の家ととても近くプライバシーがあまりない気がして私は好みではないのですがそれでもいいという人はたっくさんいます。
投資物件としてはどちらがいいか自分の目的を考えて選べばどちらが絶対いい、という答えではないと思います。