投資物件を所有している人は不動産投資をしている、という感覚がありますが自邸しか持っていない人は自分は不動産投資をしているとは考えたこともないでしょう。
今日はアメリカ在住の方で自宅を所有している方々への朗報です。
残念ながら日本人で物件を購入し3年ごとにリモデルをしているという人は多分1%にも満たないのです。基本的にアジア人に多いこの傾向。買ったらそれきりでメンテナンスやリニューアルをしない。
アメリカに移住してきたアジア人のお宅は残念ながらガサガサといろんなものが置いてあり、デコレーションも統一されておらず、物が多すぎて見た目がきたない。
これは皆が口をそろえていうことです。その人に相当インテリアのセンスがあったりインテリアデザイナーだったりする以外、アメリカの家でもアジアな感じが漂います。
空間をうまく使うことが上手でないアジア人の家は転売するときにかなり値段をたたかれるのが現状。せっかく長年所有してきて物件はかなり騰貴しているのになぜトップダラー(最高値)で売れないのか?
自邸であろうとその家はその人にとって財産であることは変わりありません。ではその財産の価値を保ち、隣の家より高い価値をキープするにはどうしたらいいのでしょうか?
1.リモデル、デザインチェンジは3年に一度
トレンドやスタイルに敏感になることで自分の財産である自邸を常にアップデートします。コンピューターだって毎年新しいソフトウェアに対応していかないと時代に乗り遅れていくのと同じ感覚です。
何も3年に一度キッチンを入れ替えろと言っているのではありませんよ。壁のペンキを塗り替えるだけだっていいし、ソファーの位置を変えるだけだっていいのです。
2.外観、カーブアピール
家にとって大切なカーブアピール。フロントヤードは常にきれいにしておくこと。植木など伸び放題ではダメ。小さなカラーのお花などガーデナーさんに頼めばいくらもかからないで入れ替えしてくれます。例えば番地に使うナンバーを新しいデザインのものに変えるだけで雰囲気はガラッと変わります。
アメリカ人は7年に一度家を買換え3年に一度は何かしらリモデルをしています。だから物件の価値が常にマーケット価格で維持できているのですがアジア人が長期所有した物件はもちろん価値は基本的には上がっていますが転売しようとしたときには確実に近隣物件と比べてかなり低い金額で売ることになります。まーこういうアップデートが必要な物件をフリッパーは好んで買うのですがかーなーり金額をねぎられます。
メンテナンスをこまめにすることによって転売しようとするときに大金をはたいてリモデルすることを防げます。
感覚としては例えばリモデルに1万ドルかけた場合、転売するときには3万ドルくらい取り返すことができると言ったらやる気になりませんか?
これ、ほんとです。下記は実際に私達が行ったフリップの一軒です。キッチンリモデルにかかった費用は約$7,000でしたがこのキッチンのお蔭でこの物件は$28,000の価値をあげることができました。
これは何も私がフリッパーだからではなく、これは自邸を持っている人であれば誰でもコントラクターを雇ってできること。もちろん素材にお金をかけすぎないことが基本ですが。。。
ビフォアーキッチンリモデル
日本では自宅は投資とは言いませんがアメリカでは投資です。なるべくきれいに使い転売するときにトップダラーで売る。せっかくの財産ですから大切にしたほうが絶対に得。
又投資物件を持っている方も同じです。投資物件の場合ある程度リモデルに上限を引くことが必要です。お金を費やしただけレントが取れるか取れないか、ここが境になります。
投資物件をテナント入りで転売したい場合は、きれいにメンテナンスが行き届いている物件でテナントが同等物件より高いレントを払ってくれている物件はバイヤーにとって魅力的です。
家のリモデルはメンテナンスの一貫としてとらえましょう。自邸をフリップするのと感覚はいっしょ。
どこまでリモデルした方がいいのかを知っておくことも大切。無駄遣いはしたくないものです。長期所有していれば価値の上がるアメリカの不動産をうまく所有していくと出口戦略も明るいですよ。