よく皆さんにいただく質問で案外多いのは『いいなと思った物件が打倒な金額かどうかどうやって調べたらいいのですか?』というものです。
意外に調べるポイントがわからないという人が多いということを私も知りました。アメリカの物件の価値はいろいろなファクターが組み合わさって決められます。
もちろん不動産鑑定士を雇うこともできますが又その鑑定が正しいかどうか吟味できる力もつけておきたいもの。
『不動産の価値を査定』というととっても堅苦しく聞こえずいぶんスゴイことをするようですがそのポイントとは結構シンプルだったりするんです。
今日は私が不動産の価値を出したい時に調べるポイントをいくつかシェアします。
まず、そのエリアに行ったことがあればなんとなくわかるのですが全く行ったことのない場合、(私はだいたいこの枠に入ります)カリフォルニア州では手っ取り早くRedfin.comへ行きます。
そしてこの画面の左上のFind a homeのところに住所を入力します。そうするといいなと思った物件の詳細画面にたどりつきます。
写真内の矢印>部分をクリックすると物件内の写真が見えますのでこの物件のコンディションがビジュアルにわかります。
又ここで目をつけたいポイントは画面、写真の上部分にある金額、部屋数、建物面積です。アメリカの物件の場合敷地面積や築年はあまり物件価値に関係ありませんのでこの時点では無視してもオッケー。どんどんスクロールダウンするとこの物件の情報が詳しく書かれていますが私はこの部分は完全スルー。
殆ど一番下のSimilar Homes to 〇〇〇〇(検索した物件アドレスが表示されている)まで一揆にスクロールダウンします。
上の6枚の写真はNearby Homes for sale(近所で売りにでている物件)、下の6枚の写真はNearby Recently Sold Homes(近所で最近売れた物件)という表示がでてきます。
ここで私の決断はほぼ85%下されることになります。ここでまずは消去法を使って比べられない物件をそぎ落とします。
そぎ落とすポイント
1.いいなと思っている物件からの距離。(写真右上の黒丸の中の数字がそれを表します。)理想は0.5mile以内にある物件に絞る。それ以外は削除。
理由:それ以上離れていると全く異なる住宅街の物件と比べることになるので数字が正確でなくなる可能性が高くなる。近所で売られている物件がない場合は0.5mile以上の物件しかない場合もあるのでその時は他のファクターを見る。
2.いいなと思っている物件と同じ部屋数のものだけ見る。
理由:アメリカの住宅は部屋数、バスルームの数で価格が大きく変動するから。
3.消去法で残った該当する物件の写真をクリックして各物件コンディションがいいなと思っている物件と比べてビジュアル的にどうか確認する。
理由:リモデルされている物件と全くされていない物件とでは価値が異なる為。
このそぎ落としが終わったら、いよいよ数字を比べるのだけれどここで見たいのはRecently Sold(最近売れた物件)の金額を優先して見る。
その理由は現在売りに出ている物件とはオーナーが売りたい金額が表示されているので必ずしも市場価格とは限りません。希望の金額をつけているので市場より高い可能性があるけど既に売られた物件であれば金額はフィックスされているのでその金額が打倒ということになります。
これで私のだいたいの決断は下され、オファーを出すのであればどのくらいの金額で出したいかを決定できます。
あとまだもう少し下調べすることはありますがまずはここが一番大きなポイント。
いいなと思っている物件の概略をつかむわけです。
これをマスターすれば自己査定は1軒約5分でできちゃいます。そしてほぼ正確。この時点では不動産鑑定士なんて雇う必要はありませんね。
アメリカに住んでいて持ち家のある人やアメリカに投資物件を持っている人はこのやり方で自分の物件の価値がどこまで上がったのか調べてみることもできます。
たまに上記の査定方法が該当しない物件もありますがその場合は又他のポイントを見ていくことになります。
1月23日、24日のオレンジカウンティーで行われる不動産投資家養成2日間集中コースではこの基本から更にはアドバンスレベルまでのやり方を実際の希望物件にそっておこなっていきます。わかりやすい査定テンプレートも用意しています。
こちらの動画も参考にしてみてくださいね。